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懐かしいドラクエ10の過去を振り返る勇者を夢見る50代男性Aシリーズ第三弾。
※一瞬で思いついたことをそのまま書き続けたフィクションです。


※「
平田」(ひらめきタイガー)とは
ツメ特技「
タイガークロー」を習得しひらめきのゆびわを装備した武闘家、もしくは盗賊を指す事。
戦闘終了時にMPが回復するので宿屋に戻らずにレベル上げの効率化が期待できる。

・ver1.1グレン城下町にて


「ピンクモーモンぶんまわしレベル上げ!@3」
「斬夜ピンクモーモンぶんまわし狩り!長時間出来る方募集!」
「トンブレロ狩り手伝ってください!」
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男性A「・・・。」

私はサーバー1のグレン城下町の募集チャットに耳を傾けていた。 

自分はドラクエシリーズは大体プレイしている。
ファミコン世代からナンバリング作品もすべてプレイしているが、
10はオンラインになると聞いて、自分は正直戸惑った。

他のプレイヤーと冒険をするなんてドラクエでは考えられなかった。
9はもちろん一人でプレイした。すれちがい通信で地図を集めたりはしたが、
ドラクエは1人でじっくりとプレイしたい、今もそう思っている。

だが、とある理由でその願いは断たれてしまった。

そう、「レベル上げ」だ。
ドラクエ10は過去作と比べて、メタルスライムとの遭遇率が極めて低い。

以前話した通り、戦士には絶対の自信を持っている自分だが、
戦士に関してはレベル50まで上げる事が出来た。

戦士のレベル上げで流行しているのは、
カミハルムイ北にいるピンクモーモンをぶんまわしで倒すという物が鉄板だろうか。
今現在も募集で溢れている。

正直、戦士をレベル50まで上げた後はとても気分が良かった。
全身プラチナ装備(☆無し)とレベル50の戦士で、
フリーコメントに、
ファミコンからドラクエを極めているドラクエマスターです。
と記載してある為、俺のステータスを見れば如何にドラクエガチ勢なのかが伝わるだろう。

ピンクモーモン狩りの募集を叫ぶ人達の前で、
わざと立ってみたり
と、見せつけると気分が良い。
フリーコメントを見ても、
「10から始めました!」や、
「まさゆきの地図で9はやり込みました!」等、
昔のドラクエを知らない奴が多いのだ。そういった人に戦士レベル50を見せつけて、
そうドラクエは甘くない事を毎日グレン城下町サーバー1で立ち尽し訴えている。

・・・はずだったのだが、最近少し気になる事があったのだ。
プラチナ装備に身にまとう戦士が自分の近くに居たのだ。

男性A「ほう。自分だけじゃなかったか。」
と思いつつ彼のステータスを確認してみると、
自分よりHPが比べ物にならないくらいとても高かったのだ。
ダウンロード

正直、冷や汗が出てきた。「なんで?」とも思ったのだが、
そこで自分は前作のシステムを思い出した。
そう、職業スキルを振り分ける事だ。

前作でゆうかんを高めないと他の職業でもHPが上昇しないことを知っていた為、
10でもゆうかんにまず90振った。
この時点で他の戦士よりHPも高く、たいあたりが使用できるので気分が良かった。
両手剣にスキルを振り一生懸命ピンクモーモン狩りをしている人たちの目の前で、
たいあたりを連発してゆうかん戦士はこの先も他の職業でもHPが高いと見せつけていたこともある。 

だがそのシステムを思い出し、
自分は武闘家の「きあいスキル」を振っていない事に気づいたのだ。
確認してみると「きあいスキル」でHPは40も増やせるではないか。
goro
男性A「もしかして自分はHPが非常に低い戦士を見せつけていたのか?
とりあえず隠ぺいを図るため、まわりに白チャットで、
男性A「さーて、そろそろ本気で武闘家極めるかな」 
と言い残し、坂を下りた先の酒場へ直行した。

だが、武闘家はレベルが27。正直レベル50までどうやって上げたら早いか全く分からない。
サポート仲間を借りてトンブレロ辺りを倒しに行くのか、
やはり近いレベルの人とパーティーを組んで上げるのが良いのか、
とりあえず募集がどんなのがあるか確認するため坂の上に戻ることにする。
だが、この未完成の武闘家を自分はどうしても見せたくなかった。
なので急いで教会の中に避難。
壁の近くに行き、外のチャットが聞こえる様に調整する。

「ピンクモーモンぶんまわしレベル上げ!@3」
「斬夜ピンクモーモンぶんまわし狩り!長時間出来る方募集!」
「トンブレロ狩り手伝ってください!」

いつもとあまり変わりがない募集ばかりだった。
と思っていたその時だった。

平田さん来てください!トンブレロ1確!レベル上げ!」
goro
男性A「(平田・・?知人と待ち合わせでもしているのか?)」
堂々と本名を出し募集している奴が居たのだ。

男性A「本人に許可を取っているのだろうか?
自分だったらいきなり田中来い!なんて言われたら腹が立つに違いない。
と思っていたのだが、

平田です!参加します!フレも平田なので誘っていいですか?」
「了解しました!自分も平田です!」
ダウンロード

何が起こっているのだ。平田ばかりではないか。
募集主も「平田」と名乗っている。何が起きているのか全く理解ができなかった。
ここで自分は2つの仮説を立ててみる。

1.本名を言えば誘われやすい。
2.平田名義でスクエニアカウントを登録してある場合、本日「平田」キャンペーンとして経験値が上昇する。

まあ、さすがに2は無いだろう。となれば1の説が濃厚だ。
しかしながら、いくら何でも平田名義の人が多すぎないだろうか?
もうここは聞いてみたほうが早いと思い、例の募集主に話しかけてみる。

募集主「平田さんか僧侶来てください!トンブレロ1確!レベル上げ!@1!」
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男性A「すまんちょっと聞きたいんだが・・。」
募集主「こんにちは!何ですか?」
男性A「田中でも参加していいのだろうか?
募集主「???
募集主「平田さんか僧侶来てください!トンブレロ1確!レベル上げ!@1!」

無視されてしまった。急いで教会に戻る。
田中がだめで平田が優遇されるなんてどう考えてもおかしい。

田中名義の人は何人かサーバー1にはいるのではないだろうか。
そう思い自分は募集をかけてみる。

男性A「田中さん来てください。一緒にレベル上げしましょう。

・・全く反応が無い。大勢の募集のチャットが鳴りやまぬまま、
自分も何度も叫んでみる。

男性A「田中さん来てください。一緒にレベル上げしましょう。
すると・・。
人間♂「あのー・・

ついに自分に声をかけて来た。

男性A「田中さんですか?
人間♂「本名を出すのは良くないかと・・。それでは。」
goro
そう言い残し彼は去っていった。
さすがにあまりにも理不尽すぎるのではないか?

正直、全く理解ができない。なんなのだこの平田推しは?
しかし、教会へ戻るとエルフ♀の二人組が何やら意味深の会話をしていた。

エルフ♀1「最近酒場に平田で登録してる人いないよねー
エルフ♀2「わかるわー。経験値稼げるのにねー。

そういう事か。

自分の中でパズルのピースが全て綺麗にカチッとハマる音がした。
「平田」の意味が完全に理解できたのだ。

平田は略称であり、
比較的楽に倒せるかくてきくにおせる」の略なのだろう。
確かに、それだと募集も捗るし酒場に登録すれば弱くても借りてくれるだろう。

自分はやっと意味を理解し安堵した。なら略称も使わずに、
正式名称で募集参加をしたほうが誠意が伝わるだろう。

今日は夜も遅いため、さっそく酒場に預けてみる事にする。
どれくらい経験値が貰えるか楽しみだ。

武闘家レベル27
装備「全て無し」
スキル「ゆうかん90」

酒場コメント田中です。比較的楽に倒せます。使ってください。

その晩、彼がサポート仲間として借りられることはなかった。
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