goro
バラモス戦での事件より少し前のお話です。
古参プレイヤーで調子に乗っている彼に更なる悲劇が訪れます。

 
※黒アイパッチとは
ver1.3で追加された顔アクセサリー。
開戦時に確率で自身にバイシオン効果とかなり良い性能。
しかし非常に入手困難。

※デビルロードとは
ver1.3で追加されたモンスター。なのだが、
フィールドシンボルで遭遇できず、シルバーデビルとのエンカウント時に、
お供として超低確率で出現。 転生モンスターと呼ばれる種類。

※パーティーメンバーでは無いプレイヤーから戦闘中ベホマラーを貰う事は不可能。

・ver1.3グレン城下町サーバー1にて 

「黒アイパッチ狙い!熟練魔法使い求む!マホトーン予習おk!」
「デビルロード討伐!朝まで可!予習済!」 
「オ、オデ!アイパッチホシイ!オデ!ヤクニタツ!」
「シルバーデビル朝まで討伐します。@魔僧侶 教会前」
ダウンロード
男性A「・・・。」

私はサーバー1のグレン城下町の募集チャットに耳を傾けていた。 

自分はドラクエシリーズは大体プレイしている。
ファミコン世代からナンバリング作品もすべてプレイしているが、
10はオンラインになると聞いて、自分は正直戸惑った。

他のプレイヤーと冒険をするなんてドラクエでは考えられなかった。
9はもちろん一人でプレイした。すれちがい通信で地図を集めたりはしたが、
ドラクエは1人でじっくりとプレイしたい、今もそう思っている。

今とある募集が盛んに行われている。
そう、「デビルロード討伐」だ。

ドラクエ2をプレイした者なら知らない奴はいないだろう。
あのデビルロードが実装されたのだ。

そしてこいつのレアドロップがなんとアクセサリーなのだ。
開戦時にバイシオンがかかる効果で誰しもが欲しい物だろう。
ダウンロード

だが、遭遇するのは非常に困難で入手は絶望的なのだ。
理由としては3つある。

1.強敵がひしめくエリアでの戦闘になる事。
2.シルバーデビルとのエンカウント時に超低確率でお供として出現。
3.そもそもシルバーデビルのシンボルが少なく取り合いになり戦闘すらできない。

以上の事から、遭遇するのも絶望的だ。
最近グレン城下町を歩いていたらこんな話を聞いたことがある。


人間♂「まじでデビルロード出ないわ・・もう一週間挑んでるわ・・。
ウェディ♂「2400匹目で出会えたけどメガンテされて散ったわ。

自分はその時の二人のフリーコメントを見たのだが、
 「10から始めました!」や、
「まさゆきの地図で9はやり込みました!」と書かれていた。
goro
ドラクエ2をプレイせずにデビルロード討伐とは笑わせてくれる。
甘い。甘すぎる。奴のメガンテの苦しみを知るには遅すぎるのだ。

思わずその会話を聞いた時に衝動で「甘いなあ」とチャットを打ってしまった。
 
逃げる様にルーラストーンでその場を後にし、今ここに居るというわけだ。

話を聞いただけで途方もない挑戦だという事が伝わる。
だがドラクエの達人である自分が取りにいかないわけにもいかない。

一先ず人気の狩場であるメギストリス領の東へ向かい観戦することにした。
向かうとそこには凄い数のパーティーが居たのだ。

リュウイーソー邪魔すぎワロタwww業者さん狩ってくださいwww
丘の上にシルバーデビルいるぞ!!
〇〇さん、無言ついていくやめてくれませんか?
ダウンロード
まさに阿鼻叫喚と言った所か。
とんでもない数のパーティーがひしめいていた。

シンボルが少ないため完全に取り合いになっている。
遭遇したパーティーを見ても、シルバーデビルのみとの戦闘しか見当たらない。

丘の上に行き、座るしぐさで見守ることにした。
フリーコメントを、
ドラクエマスターです。2も当然やり込んでるしデビルロードもたくさん倒しました。
と変更した。
これで自分を見たプレイヤーに如何にデビルロードの相手が誰が相応しいのか伝わるだろう。

~観戦する事1時間経過~

ダウンロード

全く遭遇する気配が無い。
むしろ1パーティーリュウイーソーの奇襲を受けしゃくねつで全滅していた。
やはりドラクエ2をやり込んだ者にのみ挑戦権が相応しいと感じる。

丘の上だとフリーコメントを見られた際の優越感が得られないため、
位置を変え丁度中央に陣取る事にする。

すると・・。

プクリポ♀「あのーフリーコメントを見たんですけど
goro
来た。ついに話しかけられたのだ。
デビルロードについて誰よりも詳しいと自慢できるチャンスだ。

プクリポ♀「もう倒されたんですか?黒アイパッチ出ましたか?」

プライドが許さないため、倒したと嘘をつく事にした。

ダウンロード
男性A「ええ、苦労しました。ベギラマをくらいつつも何とか黒アイパッチも出ました。」

プクリポ♀「え!ベギラマ??使ってきませんよね??
C4ZKyWRUoAE6bX3
いかん。墓穴を掘ってしまった。
10はベギラマを使ってこない
のか。
慌てて修正する。

ダウンロード
男性A「挑戦者に相応しいか試すような事をして申し訳ない。その通り。使ってきません。

その後プクリポ♀は無言でその場を後にし、シルバーデビル狩りに挑んでいた。

そしてまた新しいパーティーが狩場に辿り着いていた。

ウェディ♂「おー今日も人多いねー!」
オーガ♂「また混んでいるのか・・。致し方あるまい。」

ダウンロード
またデビルロードについて全く詳しくなさそうな若い奴らが来たものだ。
むしろハーゴンすら知らないのではないか?
と思いつつフリーコメントを見てみる。
goro
黒アイパッチを装備しているではないか。
そんな馬鹿な。信じられない。

ウェディ♂「そんじゃま、2個目の黒アイパッチ盗りに行きますか!
オーガ♂「おいおい・・こんなに人がいるのにか?サーバーを変えた方がいいだろう。」
ダウンロード

個目・・?個目と言ったのか?
チャットログを確認したが確かに言っていた。

それと同時に、上のログにある、

プクリポ♀「もう倒されたんですか?黒アイパッチ出ましたか?」
男性A「ええ、苦労しました。ベギラマをくらいつつも何とか黒アイパッチも出ました。」
プクリポ♀「え!ベギラマ??使ってきませんよね??
男性A「挑戦者に相応しいか試すような事をして申し訳ない。その通り。使ってきません。

を見て非常に恥ずかしくなった。

続々と新しいパーティーが狩場に参戦していく中、
自分はただ茫然とその場に座り尽していた。

だがまだ誰も知らないのだ。その後に自分が奇跡を起こすことを。

後編「見てないでベホマラーして早く」に続く。
後編の記事はこちら

最後まで閲覧頂きありがとうございます。
次回の記事の参考にさせて頂くので
記事が役に立った場合はランキングボタンの
クリックをお願いします(*´ω`*)

ドラゴンクエストXランキングへ