
前回の記事の続きの後編です。
ついに芽生えた友情すら斬り捨てる彼の見事な剣技をご覧ください。
※定期的に行っている人気過去記事の再UPです。
前編の記事はこちら
・前回のあらすじ
「三悪魔をかっこいい定型文を打ちながら倒して自慢したい。」

男性A「よろしく」
オーガ♂「よろしく頼む」
プクリポ♂「よろプク」
人間♂「よろですー^^」
一先ず募集に乗り参加をする。
すると、パーティーを組んだ瞬間オーガ♂がいきなり語りだした。
オーガ♂(武闘家)「ついにこの日が来たんだな・・ドラクエ3好きだから感無量だぜ・・」
プクリポ♂(僧侶)「プクー!」
人間(僧侶)「楽しみですねー^^」

今まで組んだパーティーとは違う。良識に満ちている冒険者達だ。
特にオーガ♂だ。彼は自分と同じ匂いがする。
フリーコメントを見ても「オノ戦士こそ至高。男の蒼天魔斬!ヤンガスリスペクト!」
と書いてあった。まあ、今の彼は武闘家なのだが。
やっと出会えた共感者たちを前に、
少し涙ぐみながらアサヒスーパードライを一気に飲み干した。
人間♂「とりあえずこの構成でいきます?僧侶2で安定wwみたいなww」
プクリポ♂「おkだプクー」
オーガ♂「ああ。もちろんだ。あとそこのあんた!」

男性A「?・・私だろうか?」
オーガ♂「バトマス・・いいよな!あまり強くないって言われてるが俺は好きだぜ!天下無双で仕留めてくれよな!期待してるぜ!」
涙が止まらない。
正直な話、戦士やバトルマスターが昔のドラクエをやったこともない奴らに馬鹿にされ続けている事が多かったので不満を募らせていたのだ。
男性A「まかせてくれ。この日の為に戦闘用の定型文も用意したのだ。」
オーガ♂「お前・・。まじでドラクエ3好きなんだな。」
プクリポ♂「かっこいいプクー!」
人間「^^」
人間♂にゴールドを渡しコインを1枚購入し迷宮へ向かう。
奥にはバラモスブロスが居た。
オーガ♂「絶対に勝つ!!勇者に俺はなる!!」
プクリポ♂「プクー!」
人間♂「特技位置の入れ替えや、準備・作戦を入念にしておきましょう!」
噂で聞いた作戦らしいが、
1.「唯一最初に行動するキングヒドラを先に倒す」
2.「他の2体を攻撃すると動き出してしまい非常に勝利が厳しくなる」
との事らしい。まずはキングヒドラを集中攻撃と言った所か。
時間があるので設定した「無心こうげき用」定型文の再確認をする。




「ごめんなさい」の定型文に「もう命は無い・・これで貴様も終わりだ!」を、
「ありがとう!」の定型文に「ふっ・・無駄な抵抗を。くらえ!必殺!」
と上書きしてしまったが、このメンバーで負ける事は考えられないため問題はないだろう。
人間♂「ではいきまーす!」

ついに戦闘が開始された。
2人でキングヒドラを一気に攻撃する。
オーガ♂「うおおおおお!!」
ものすごい勢いでタイガークローをぶちかますその姿に気迫を感じる。
たまに焦っているのか必中拳をかましているが気にすることはないだろう。
自分も天下無双で攻撃を仕掛ける。
プクリポ♂「色変わった!あと少しだプクー!」
人間♂「いいね!」
オーガ♂「一気に仕留めてやるぜ!」
そろそろだ。無心こうげきで台詞と共にかっこよくとどめを刺してやろう。
ついに勇者になる日が来たのだ。
無心こうげきを発動する。

男性A「またつまらぬものを斬ってしまった・・。」

オーガ♂「ああああああああああ」
プクリポ♂「え」
人間♂「ちょwwwwwwwww」

やばい。本当にやばい。やってしまった。
バラモスブロスにヒットしてしまい奴が動き出す。
もうどうしようもない。
頭の中が真っ白になり焦りながら謝罪の定型文を打つ。

男性A「もう命は無い・・これで貴様も終わりだ!」
オーガ♂「なんてことをしてくれたのだ貴様あああ!!!!」
プクリポ♂「ちょっとまってまじでやばい」
人間♂「wwwwwwww」

ごめんなさいの定型文を上書きしていた事を忘れていた。
完全に火に油を注いでしまう。
人間♂「せかいじゅのしずく使います!!」
オーガ♂「助かる!まだいける!あきらめるな!」
プクリポ♂「はやくヒドラ倒してまじで」
ありがたい。これならまだ可能性はある。
プクリポ♂も焦りからか、
「プクー!」とさっきまで言っていたのに素の発言になっていた。
申し訳ないと思いながら自分も感謝の定型文を打つ。

「ふっ・・無駄な抵抗を。くらえ!必殺!」

オーガ♂「ネクロくるぞおおおおおおお!!!」
プクリポ♂「もう飛んでるwwwオワタwww」
人間♂「ああああああああああ」
この後、ネクロゴンドの波動で起きた事は思い出したくもない。
だが、この後コインを自腹で払い勝利した瞬間全員が涙を流していた。
今となっては良い思い出だ。
次回「☆3防具を鍛冶で大量に作るかーとまわりにチャットし自慢するも、作ったこともない防具を急遽依頼され、みだれ打ちで完全に破壊した話」に続く。
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